インフルエンザに子供が感染した時、多くの親御さんは自分がインフルエンザにかかった時よりも心配になります。

子供の年齢が低く、まだ赤ちゃんだったりするほどその心配は大きくなるでしょう。

子供は自身の体の状態や、症状をうまく把握し、伝えることができない為、親が子供に引き起こされている症状を見極め、対処法や判断を考えていかなければなりません。

ところが、親も医者ではありません。子供がインフルエンザのような症状を引き起こしているけど、感染しているのか分からない…。

そしてどうすれば良いのか分からないうちに、子供の体に危険な症状サインや異変が生じていたのにも関わらず、それに気づくことができずに大変な結果になってしまうこともあります。

そこで、今年(2015-2016)のインフルエンザはどのような症状があるのか、発症して高熱が出たら解熱剤を投与したほうが良いのか、異常行動が出た時の判断など、子供のインフルエンザの症状と対処法をご紹介致します。

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子供のインフルエンザについて

大人と子供のインフルエンザの症状に大きな違いはありませんが、子供は免疫力や体力の関係から合併症を引き起こしやすい傾向にあります。

インフルエンザの症状

インフルエンザの症状には主に以下のような症状が挙げられます。

  • 高熱
  • 頭痛
  • 筋肉や関節の痛み
  • 倦怠感
  • 寒気
  • 喉の痛み
  • 鼻水

筋肉や関節の痛みや、高熱などといった全身に出てくる症状はインフルエンザに感染して発症した初期の段階で引き起こされる症状です。

インフルエンザは急激に症状が出てくる為、インフルエンザが流行している時期や地域でさっきまで子供が元気だったのに突然ぐったりとしてしまったり、これらの全身症状を訴えてきた時は風邪よりもインフルエンザを疑ってみましょう。

子供は自身が病気になった経験が少ないことから、インフルエンザの症状が出ていても病気であることを認識しにくい為、親がそれらの症状に気付き、対処していく必要があります。

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危険な合併症

子供がインフルエンザに罹った時に気を付けておきたいのはインフルエンザによって合併症を引き起こし、後遺症が残ってしまうことです。

合併症はどのような病気にも引き起こされる可能性があるものですが、インフルエンザは適切な処置をせずに放置しておくと悪化して命を落としてしまうこともあります。

しかし、インフルエンザに感染しているのが分かっている患者であっても、合併症を引き起こして症状が悪化してしまうことを予期するのは難しいです。

そのため、合併症の初期症状や兆候を見落とさないように、しっかりと親が子供を観察してあげることが大切となってきます。

インフルエンザによって引き起こされやすい合併症は以下のようなものが挙げられます。

  • インフルエンザ脳症・脳炎
  • 中耳炎
  • 肺炎
  • 気管支炎
  • 脱水症状

大まかに挙げられる合併症はこれらとなりますが、他にもインフルエンザによって引き起こされる可能性のある合併症は数多く存在しています。

インフルエンザ脳症・脳炎

インフルエンザ脳症・脳炎は5歳未満の乳幼児などによくみられる合併症です。

インフルエンザ脳症・脳炎の多くの患者は発熱してから1日以内に症状が確認され、けいれんや、突然何かに怯えたり、意味不明な行動や言動をします。

このような症状がみられた時はインフルエンザ脳症の可能性がありますが、単純に熱性けいれんや、インフルエンザの症状でうなされていただけといったケースも考えられます。

インフルエンザ脳症の判断は見た目だけで完全に判断することは難しい為、普段の子供の様子に比べて「おかしいな」と思う点があるのであれば、まずはかかりつけの医療機関で再度受診されることをお勧めします。

インフルエンザを発症してから最初に病院に行った時点でインフルエンザ脳炎が発見される可能性は極めて低いため、親がしっかりと観察して子供の容体を見守る必要があります。

>>インフルエンザ脳症の見極め方と後遺症が残る確率

中耳炎・気管支炎・肺炎

これらの症状は比較的、症状が判断しやすい合併症と言えます。

中耳炎の場合は耳が塞がっているような感覚や痛みを感じます。気管支炎や肺炎の場合は咳が通常の風邪に比べて酷かったり、息苦しい状態が続く場合は合併症を疑った方が良いでしょう。

脱水症状

インフルエンザは発症すると大量の水分を消費します。

症状が酷いと水分を摂ることもままならない状態になってしまいますが、水分を摂取しないまま放置していると脱水症状を引き起こし、更なる体調の悪化に繋がってしまう為、注意が必要です。

嘔吐などによって水分補給が満足にできない場合は点滴を打つといった手段もあります。

解熱剤が悪影響を及ぼすことも

インフルエンザに限ったことではありませんが、高熱が出ているからといってすぐに解熱剤を使用するのが良い判断とは言えません。

解熱剤というものは病気を治す薬ではなく、一時的に辛い症状を楽にしてあげるだけの薬である為、高熱が出ていても酷い症状が確認されていなければ無理に使う必要性はありません。

インフルエンザに罹ると発熱するのは、ウイルスが体の体温を上げているのではなく、体がインフルエンザウイルスを撃退しやすいように体温を上げています。

それを薬の力によって無理やり発熱を抑えてしまうと、体の免疫力によってインフルエンザウイルスを撃退する力が弱まり、結果的にインフルエンザの発症期間が長引いてしまうことに繋がりかねません。

特に小児に解熱剤を使用することによって合併症を引き起こす可能性が高まる薬がいくつか存在しており、サリチル酸系解熱剤、ジクロフェナクトリウム、メフェナム酸などを含む薬は小児の合併症リスクが高まってしまうと考えられています。

子供に対して解熱剤を処方する時はアセトアミノフェンやイブフロフェンなどが合併症の関連がないとされています。

薬(タミフル)はきっちり服用しないと効果が得られない

抗インフルエンザウイルス薬としてよく取り上げられるタミフルは、インフルエンザウイルスを直接撃退するような薬ではありません。

そのため、インフルエンザが発症して48時間以上の時間が経過してからタミフルを服用しても十分に効果が発揮されずに薬が効かないといった状況に陥ってしまいます。

タミフルはウイルスを撃退するものではなく、インフルエンザウイルスが細胞から離れ、次の細胞に乗り移る時に足止めをしてくれる薬である為、タミフルの中途半端な服用は避けるようにしましょう。

熱が下がったからといって途中でタミフルの服用をやめうケースが多くありますが、発熱していなくても体内にインフルエンザウイルスが存在している可能性は十分あります。

その状態でタミフルの服用をやめてしまうと効果が消え、体内でインフルエンザウイルスの増殖が進行して再度体調の悪化に繋がる恐れもあります。

症状が軽い?元気だからといって油断しない

親は子供の様子を見て容体を判断しますが、インフルエンザに罹っていても子供の様子が元気だから大丈夫と油断してしまうと危険です。

インフルエンザは感染していても20%~40%程度の確率で症状が出ない不顕性感染(ふけんせいかんせん)というものがあります。

しかし、子供の場合は症状を感じているのにも関わらず、その症状がインフルエンザや体調が悪いことによって引き起こされている体調の悪さと感じていない場合があります。

乳幼児など小さなお子さんは風邪による体調の悪さの経験が少ないことから自覚がなく、その症状を感じているのに、よく分からないまま元気に動き回ってしまうことがあります。

親から見ると元気そうに見えますが、実際に体で引き起こされている症状は重いものであるケースが出てきます。

子供がインフルエンザに罹っているときは安静にさせ、親が十分に子供を観察して見守ってあげましょう。

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